解決策仮説を整理しよう

プロトタイプまでつくったら、次は解決策を検証していきます。課題仮説を検証したときと同じように、仮説を整理した上でユーザーインタビューを行います。ここでは、解決策を検証するための仮説、解決策仮説を整理していきます。

解決策仮説とは、解決策についての仮説です。たとえばリーンキャンバスで書いた解決策の形はそれでいいのか。フックモデルで定義した内容はユーザーにとって本当によい形なのか。今の段階では想像にすぎません。これらを解決策仮説として洗い出します。

洗い出した解決策仮説は、仮説マトリクス上に重要度と不確実度で整理します。重要かつ不確実な仮説について、ユーザーインタビューで検証すればいいことがわかります。解決策についての重要かつ不確実な仮説を見つけて、次のユーザーインタビューにつなげていきましょう。

まとめ

解決策仮説は、解決策についての仮説です。重要度と不確実度で整理して、ユーザーインタビューで検証しましょう。

やってみよう

リーンキャンバスで書いた解決策やフックモデル、プロトタイプから仮説を抽出してみましょう。仮説マトリクスを使って、重要度と不確実度をもとに仮説を整理しましょう。

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仮説マトリクスについては、「仮説マトリクスの作り方」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

例:ユーザーコミュニティ

リーンキャンバスで書いた解決策とフックモデル、プロトタイプをもとに、仮説を付箋に書き出してみました。これをもとに仮説マトリクスで分類すると、次のようになりました。

解決策仮説の仮説マトリクスの例

この図から、とくに次の仮説が重要かつ不確実であることがわかりました。

  • 開発者はリアクション数やフォロワー数が気になる
  • 開発者はプロダクトに対するフィードバックがほしいと思っている
  • 開発者はTwitterを利用している

これらの仮説が成り立たないと、この章でつくったフックモデルやプロトタイプが成り立たず、プロダクトがうまくいかない、ということになってしまいます。ユーザーインタビューでは、この仮説を重点的に検証していくことにしました。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。

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