PEST分析をしよう

前章で、ユーザーが課題を抱えていることを確認してきました。次にめざすのは、課題をどう解決するか、です。つまり、リーンキャンバスで書いた解決策で問題がないかを検証するプロセスになります。これも、前章と同じくユーザーインタビューで検証していきます。

その前に、解決策をブラッシュアップしていきましょう。まずやるべきことがPEST分析です。PEST分析は、マーケティングなどで活用されるフレームワークですが、プロダクト開発でも有用です。プロダクトの解決策を政治、経済、社会、技術の4つの面で分析します。

PEST分析をやることで、ビジネス上の問題はないか、逆に追い風になっている事象はないかを確認できます。アイデアについてPEST分析を行い、リスクやニーズを確認しましょう。

まとめ

PEST分析はアイデアのリスクやニーズを分析する道具です。PEST分析で解決策をブラッシュアップしましょう。

やってみよう

リーンキャンバスで書いた解決策をもとに、PEST分析を行いましょう。

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PEST分析については、「PEST分析のやり方」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

例:ユーザーコミュニティ

私が提供しようとしている解決策は、プロダクトの開発者とユーザーからなるコミュニティサービスです。開発者がアップデートを投稿したり、アンケートを実施します。これに対してユーザーがリアクションやコメント、回答を行います。ユーザーからフィードバックが投稿されることもあります。

この解決策についてPEST分析を行なった結果、次のようになりました。

PEST分析の例

たとえば、計画しているビジネスモデルについて、経済活動が縮小している昨今においては法人利用が伸び悩むかもしれないというリスクが見えました。一方で、社会的に個人を応援する文化ができており、個人開発者の利用は大きく見込めそうです。

この分析結果をもとにリーンキャンバスを修正し、次のセクションに進むことにしました。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。

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