ユーザーストーリーマップをつくろう

この章の目的は、MVPをつくって検証することです。MVPとは実用的な最小限の機能をもつプロダクトです。この、「実用的な最小限の機能」はどうやって決めればいいのでしょうか?これを効果的に行えるのがユーザーストーリーマップです。

ユーザーストーリーマップは、ユーザーのプロダクトにおける一連の行動を表した図です。あわせて、機能ごとのリリース計画も明らかにします。ユーザーストーリーマップのつくりかたは、まずユーザーストーリーを洗い出します。このとき、大まかな行動ごとに分類して、かつ優先度順で整理します。

ユーザーストーリーを整理したら、次はリリース計画ごとに線を引きます。たとえばMVPやα版、β版などです。こうすることで、プロダクトにおけるユーザーの行動を見える化できますし、MVPやα版、β版それぞれに必要な機能がわかります。この章では、ユーザーストーリーマップで示したMVPの部分をつくっていくことになります。

まとめ

ユーザーストーリーマップは、ユーザーの一連の行動とリリース計画を示した図のことをいいます。

やってみよう

プロダクトのユーザーストーリーを洗い出しましょう。大まかな行動ごとに分類して、リリースごとに線を引きましょう。

関連記事

ユーザーストーリーマップについては、「ユーザーストーリーマップの作り方」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

例:tsukuri

tsukuriは、開発者とユーザーからなるコミュニティサービスです。ここでは開発者側のユーザーストーリーマップをつくっていきます。まず、開発者のユーザーストーリーを洗い出します。この中で、どれが「実用的な最小限の機能」かを検討します。これを考えるにはフックモデルが役に立ちます。

フックモデルは、ユーザーに習慣化してもらうための機能で構成されています。つまり、この機能は必須といえることになります。フックモデルをもとに、リリース計画を線で引きました。できあがった図は次のようになりました。

ユーザーストーリーマップの例

これで、MVPやα版、β版に必要な機能が見えてきました。次に、実際にMVPの構築に入っていきます。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。

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