MVP仮説を整理しよう

MVPを構築したら、次はユーザーインタビューの準備をしましょう。課題仮説や解決策仮説のときと同じように、仮説マトリクスで仮説を整理しています。

さて、MVPにおける仮説とはなんでしょうか。それは、ユーザーをMVPを利用する中で体験する、「それがないとプロダクトとして成立しないもの」です。たとえばフックモデルやユーザーストーリーマップで定義した機能がこれにあたります。MVP仮説は、フックモデルなどをもとに洗い出します。

MVP仮説は、機能以外にもいろんな要素があります。代表的なものが価格です。MVPを提供する上で、「機能は問題ないけど価格が高いから使わない」といったケースが出てきます。検証を繰り返し、最適な価格を見つける必要があります。

MVPは実際のプロダクトじゃないから料金を請求したくない、と考えるかもしれません。ですが、MVPは機能が少ないといっても、ユーザーの課題を解決するために必要な機能はあるはずです。MVPで料金を支払ってもらえないなら、いくら機能を追加しても支払ってもらえません。実際のプロダクトと同じ料金を請求する前提で、それでも使ってもらえるかどうかを検証していきましょう。

価格のほかにも、パートナーとの連携も検証する必要があります。たとえば、実際の商品を扱うなら流通などがあります。実際にMVPを運用してみて、オペレーションが成立するかどうかという仮説を検証しなければなりません。ユーザーには直接関係ありませんが、重要な仮説です。

機能や価格、その他プロダクトが成り立つために必要なことを仮説として洗い出し、重要度と不確実度の二軸で整理してみましょう。

まとめ

MVP仮説は、それが成り立たないとプロダクトとして成立しない仮説のこと。主要な機能のほか、料金やオペレーションなども含まれます。

やってみよう

構築したMVPやフックモデル、ユーザーストーリーマップをもとにMVP仮説を洗い出しましょう。洗い出したMVP仮説を、仮説マトリクスを用いて整理しましょう。

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仮説マトリクスについては、「仮説マトリクスの作り方」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

例:tsukuri

前のセクションで、tsukuriはMVPとしてSlackを使うことを決めました。Slackを使う中で、成り立たないとプロダクトとして成立しない仮説を洗い出してみました。洗い出したMVP仮説を仮説マトリクス上にマッピングしたところ、次のような図になりました。

MVP仮説の例

この仮説マトリクスから、次の仮説が重要かつ不確実度が高い、つまりもっとも検証すべき仮説であることが見えてきました。

  • 開発者はチームで利用するために費用を払う
  • 開発者はメンバー数の変化が気になる
  • 開発者は返信やリアクションが気になる

次のMVPインタビューで、この仮説を検証していきます。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。元エンジニア。プログラミング教室を作るのが目標です🚀 共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。

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