ソリューションインタビューをしよう

解決策仮説を整理したので、ユーザーインタビューをしてきましょう。ここでは解決策に焦点をあてたソリューションインタビューを行います。

ソリューションインタビューのやり方は、基本的にプロブレムインタビューのときと同じです。検証する仮説が解決策仮説に変わっただけです。前回と同じように、ユーザーを集めつつ台本をつくり、インタビューします。

インタビューの相手を探すのは、ずっとラクになると思います。というのも、相手はプロブレムインタビューを協力してくれた相手を軸に探せばいいからです。もしプロブレムインタビューでアイデアに興味をもってくれたら、よろこんで協力してくれると思います。

また、今回は前回と違ってプロトタイプがあります。プロトタイプは課題をどう解決するか?がわかるものなので、これを見せながらユーザーの反応を見てみましょう。インタビューを繰り返す間にも、プロトタイプをどんどん修正して、解決策をブラッシュアップしていきましょう。

まとめ

ソリューションインタビューは解決策に焦点をあてたインタビュー。解決策をブラッシュアップするために行います。

やってみよう

ソリューションインタビューの相手を3人以上集めましょう。あわせて台本をつくりましょう。インタビューを行い、結果をまとめましょう。必要に応じてリーンキャンバスやフックモデル、プロトタイプ、仮説マトリクスを修正しましょう。

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ソリューションインタビューについては、「ユーザーインタビューのやり方」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

例:ユーザーコミュニティ

プロブレムインタビューに協力してくれた7名のうち、とくにターゲットに合致したユーザーで、課題にも興味をもってくれた4名の方にインタビューをお願いしました。また、あわせて彼らが紹介してくれた2名、TwitterでDMを送った1名の計7名にインタビューを実施しました。

インタビューでは、前のセクションで整理した解決策仮説をもとに、重要かつ不確実な仮説を軸に対話を行いました。その結果、次のような学びを得ました。

  • ユーザーからのリアクション数やフォロワー数は気になる。トップページで確認できるのはうれしいし、たのしそう
  • ユーザーからのフィードバックをもらえると確かにうれしいけど、扱いが難しい。もらったフィードバックをプロダクトに反映しないと、ユーザーに悪い印象を与えそう
  • 今回はTwitter上でユーザーを募集しているので、Twitterを利用しているのは当然。そこで知り合いの開発者について聞いたところ、開発者でTwitterを利用している人は7割くらい、という結論にいたった

このことから、トップページの構成や、プロダクトのチャネルとしてTwitterを軸に置くのは問題なさそうに思えました。一方で、ユーザーに対して、フィードバックが受け入れられないことを理解してもらう仕組みが必要なこともわかりました。

インタビューを繰り返すごとにフックモデルやプロトタイプを修正しつつ、いよいよMVPの構築に入ることにしました。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。

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