技術ブログはエンジニアの転職で評価されるのか、あるいは評価されるとしたらどんな内容がいいのか、疑問はありませんか?結論からいうと、内容によっては大きな評価ポイントになります。
私は2013年から技術ブログを書き始めて、ブログがきっかけで上場企業やスタートアップに転職しました。また、エンジニアの採用担当としてもたくさんのブログを見てきました。
この記事では、エンジニアの転職における技術ブログの評価ポイントについて解説します。この記事を読むことで、技術ブログが転職をする上で重要なことが分かり、転職に向けたアウトプットの準備ができると思います。
前提として、転職で評価されたいという考えがなければ、技術ブログは好きに書けばいいと思っています。この記事は評価されたい人に向けて解説します。
テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。
技術ブログはエンジニアの転職で評価されるのか
技術ブログは、転職の場面で評価の対象となります。ただ、もちろん内容によります。後述する評価ポイントをふまえたブログなら評価されますが、内容によっては逆にふるいにかけられてしまうこともあるので注意が必要になります。
エンジニアの転職における技術ブログの評価ポイント
採用担当者は、技術ブログを通してどういうところを見るのか。もちろん会社によって異なりますが、次の5つを評価するところが多いです。
- 専門領域のスキルは高いか
- どの技術領域をカバーしているか
- 問題解決能力は高いか
- 技術に対する興味は強いか
- 協調性はありそうか
このポイントをもとに、どういう内容を書いていけばいいかを次に解説します。
評価される技術ブログの内容
上の5つのポイントを抑えるために、次のことを意識して書くといいです。
- 評価されたい分野を中心に発信する
- 問題とそれを解決する思考プロセスを書く
- 技術的興味・協調性が読みとれる表現を心がける
これについて、ひとつずつ解説します。
① 評価されたい分野について書く
転職を意識して技術ブログを書くなら、評価されたい分野について書くことが大切です。例えばRailsエンジニアとして転職したいときは、次のような内容の記事を書くといいです。
- Railsアプリの設計・デザインパターンを体系化する
- Railsアプリのインフラアーキテクチャについて考察する
- Rails本体にコントリビュートし、背景を記事化する
こういった記事があることで、「この人はRailsに対する高いスキルをもっている」と評価されやすくなります。記事のテーマについては、「技術ブログとは何か」でまとめていますので参考にしてください。
② 思考プロセスを書く
技術ブログには、何を考えてどう行動したのか、思考のプロセスを示すことが大切です。例えばRailsアプリ開発において、事業・チームがどういう状況で、どんな問題があり、それを解決するためにこういう設計・アーキテクチャをとった、というような感じです。
このような内容から問題解決能力を評価することができます。一方で、次のような内容は評価されづらいと思います。
- チュートリアルをやってみました
- macOSにRubyをインストールしました
- こうしたらこうなりました
これは誰にでも書ける内容で、かつ表面的なことしかわかりません。記事の書き方については「技術ブログの書き方」が参考になります。
③ 技術的興味・協調性に気をつける
他にも、文章から技術に対する興味や協調性を読みとったりします。受動的にこなしているだけなのか、意欲をもって取り組んでいるのか。技術に対して頑固なのか、柔軟性がありそうなのか。例えば「たのしい」「おもしろい」といったポジティブな表現を入れたり、否定的な表現をなるべく避けるといいです。
ただここは性格で、変えようと思っても変えづらいと思います。自分を偽って評価されても入社後にストレスになってしまうので、ありのままでいいと思います。ただ、評価の対象になる可能性は頭に入れておきたいです。
エンジニアの転職における技術ブログのいいところ
技術ブログをもっていると、面談のときに話のネタになります。自分が書いた記事を通して会話することで、心の距離が縮まります。また、URLをシェアするだけで評価してもらえるのも手軽でいいです。このこともあって、技術ブログがあるだけで転職に対する心的ストレスがグッと減ります。
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