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技術ブログの書き方とは?読まれる記事を書く4つのステップ【初心者向け】

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私は本ブログを書いたり、また技術書を出版するなどして文章の書き方について学んできました。今では自分なりの型ができましたが、初めの頃はうまくかけませんでした。

この記事では、「技術ブログを書きたいけど、うまく書けない」や「読んでもらえる書き方を知りたい」といった悩みについて、次の4つのステップで記事の書き方を解説します。

  1. 記事を設計する
  2. タイトルを作る
  3. 導入文を書く
  4. 本文を書く

この記事を読むことで技術ブログの書き方がわかるようになります。あなたのブログがたくさんの人に読まれるようになって、ブログを書くのがもっとたのしくなると思います。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。

テクニカルライティングを学ぶ

わかりやすい文章の書き方が学べる入門をnoteで公開しました。ブログやドキュメントなどを書くときにお役立てください。

① 記事を設計する

まずは何より記事を設計します。いきなり本文を書き始めるのではなく、記事を書くのに必要な項目を決めます。この理由は、設計が読まれるかどうかを決めるからです。記事を書くときは、まず次の7つの項目を決めます。

順番項目概要
1キーワードどんな検索キーワードを想定するか
2ターゲットキーワードで検索するユーザーはどんな人か
3読者の悩み読者が悩んでいることは何か
4悩みが解決する条件悩みが解決するには何が必要か
5悩みの解決策悩みを解決するために何を書くか
6記事を読むメリット記事を読むことでどんなメリットがあるか
7記事の信頼性この記事が信頼できる根拠は何か

本記事の例

表だけだとわかりづらいので、本記事を書いたときの上の各項目についてを次に示します。

## キーワード
* 技術ブログ, 書き方

## ターゲット
* 技術ブログを始めようとしている人
* ブログを書いているけど、いい文章が書けない人

## 読者の悩み
* 技術ブログを書きたいけど、うまく書けない。読んでもらえる書き方を知りたい。

## 悩みが解決する条件
* 技術ブログの書き方がわかること

## 悩みの解決策
* 技術ブログの書き方について、次の4つのステップで解説する:
  1. 記事を設計する
  2. タイトルを作る
  3. 導入文を書く
  4. 本文を書く

## 記事を読むメリット
* 技術ブログをたくさん読んでもらえるようになる
* ブログを書くのがたのしくなる

## 記事の信頼性
* 本ブログを書いている
* 技術書の出版を通して書き方について学んだ

1記事=1キーワード

7つの項目の中でとくに重要なのがキーワードです。このキーワードは1つに絞りましょう。例えば本記事ですが、実は一度書き直していて、前のタイトルは次のようなものでした。

エンジニアが技術ブログを始めるメリットと書き方、おすすめのブログサービス

つまりキーワードは「エンジニア, 技術ブログ, メリット, 書き方, おすすめ, サービス」と、6つも入っていました。

リライト前の記事。キーワードが多いと読みづらい

こんな感じでたくさんのキーワードが入っていると、一番伝えたい「書き方」に対する関連度が小さくなって、「技術ブログ 書き方」で検索しても上位に表示されにくくなってしまいます。

読んでいる側としても、テーマがいくつもあると読みづらいです。キーワードを決めるときは、記事の範囲を狭くすることを意識しましょう。必要に応じて記事を分けるといいです。

記事は設計が9割

記事の書き方=文章術だと思われがちですが、設計さえちゃんとできていれば、書き方はさほど問題ではありません。設計ができればタイトルや導入文、本文はすんなりかけます。技術ブログを書くときは、設計に時間をかけるといい記事になります。

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② タイトルを作る

ユーザーは悩みがあるときにGoogleなどの検索エンジンで検索します。このときのキーワードはステップ①で設計したやつです。タイトルには、このキーワードをふくめることが必要条件です。キーワードをふくめることで、検索したときにより上位に表示されるようになります。

キーワードをふくめた上で、ステップ①で設計したそれ以外の項目をもとに、記事を読みたくなるタイトルをつけます。

本記事の例

ステップ①の例で示した通り、この記事のキーワードは「技術ブログ, 書き方」です。記事を読むメリットは「ブログをたくさん読んでもらえるようになる」で、ターゲットは「初心者」です。これをもとに、次のようなタイトルを付けました。

技術ブログの書き方とは?読まれる記事を書く4つのステップ【初心者向け】

③ 導入文を書く

導入文は、読者が記事を読むかどうかを判断する大切な文章です。記事の冒頭の文章です。これも、①で設計した内容をもとに書きます。導入文の構成は次のような流れです。

順番内容ステップ①の項目
1読者の悩みに共感する3. 読者の悩み
2悩みが解決する条件を提示する4. 悩みが解決する条件
3記事で示すことを書く5. 悩みの解決策
4記事を読むメリットを示す6. 記事を読むメリット
5記事の信頼性を示す7. 記事の信頼性

順番については前後しても問題ありません。読みやすい文章になるように書いていきます。

本記事の例

この記事も上の流れにそって書いているので、例として示します。

【5. 記事の信頼性を示す】
私は本ブログを書いたり、また技術書を出版するなどして文章の書き方について学んできました。

【1. 読者の悩みに共感する】
今では自分なりの型ができましたが、初めの頃はうまくかけませんでした。

【2. 悩みが解決する条件を提示する】
この記事では、「技術ブログを書きたいけど、うまく書けない」や「読んでもらえる書き方を知りたい」といった悩みについて、次の4つのステップで記事の書き方を解説します。

【3. 記事で示すことを書く】
1. 記事を設計する
2. タイトルを作る
3. 導入文を書く
4. 本文を書く

【4. 記事を読むメリットを示す】
この記事を読むことで技術ブログの書き方がわかるようになります。あなたのブログがたくさんの人に読まれるようになって、ブログを書くのがもっとたのしくなると思います。
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④ 本文を書く

最後に本文です。本文はステップ①の「5. 悩みの解決策」を元に書きます。構成は自由ですが、文章をどう書くかについては気をつけるべきポイントがあります。具体的には次の8つです。

  1. 結論を先に述べる
  2. 文章を短く切る
  3. わかりやすい単語を使う
  4. 読者が知りたいことだけを書く
  5. 再現条件を示す
  6. 認識を揃える
  7. 図や表、コードを提示する
  8. 一次情報を引用する

再現条件は、OSやライブラリのバージョンなどです。記事で示すコードが動作する条件を書いておきます。「認識を揃える」については、例えば「アーキテクチャ」という単語でも文脈がインフラかソフトウェア設計かによって変わります。ここを書いておくと親切です。

一次情報については、適切に引用することで記事自体の信頼性が上がり、検索エンジンからの評価も高まります。

書きたいことを書かない

ブログを書くときにありがちなのは、読者が知りたいことではなく「あなたが書きたいことを書いてしまう」ことです。読者はあくまで悩みを解決するために記事を読んでいます。悩みの解決にあなたのストーリーが必要なら書くべきですが、そうでない限り書かない方がいいでしょう。

本文を書く手順

記事の書き方については以上です。書く手順については、次の4つのステップで書くといいです。

  1. アウトラインを作る
  2. 文章を書く
  3. 公開する
  4. リライトする

重要なのは、各ステップごとに推敲することです。アウトラインを作ったら推敲、文章を書いたら推敲、という感じです。こうすることで、読みやすい文章に仕上がります。

関連する悩み

文章がうまくなるには

上手に文章を書けるようになるには、とにかくたくさん技術ブログを書くしかありません。「書く時間がない」あるいは「書くことがない」というときは、それぞれ解決策を書きましたので参考にしてください。

アクセス数をふやすには

本記事で紹介した技術ブログの書き方とは別に、アクセス数をふやすためのテクニックというものがあります。それがSEO対策です。これについては次の記事で解説しています。

書く・読む環境をよくしたい

技術ブログを書く環境、読む環境をよくすることも大切です。いいブログ環境を作るならWordPress一択です。WordPressがいい根拠と、ブログの作り方については次で解説しています。

おわりに

技術ブログを書くときは、文章ではなく記事の設計に力を入れることが大切です。この設計さえきちんとできれば、タイトルや本文はスムーズに作れます。この記事の内容はあくまで参考にしつつ、あなたなりの書き方が見つかるといいのかな、と思います。

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著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。

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