エンジニアが技術ブログでアウトプットをする必要性とその考え方

エンジニアはよく「アウトプットをした方がよい」といわれます。アウトプットは本当にした方がよいのでしょうか?またアウトプットをするとして、どのような考え方でアウトプットをすればよいのでしょうか。

結論からいうと、特に初学者の方はアウトプットをした方がよい、と私は考えています。この根拠について、技術ブログを通してエンジニアとして成長してきた経験をもとに書いてみます。

この記事を読むことで、エンジニアとしてのアウトプットに対する考え方が分かり、エンジニアとして成長するための下地ができると思います。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。開発者向けのドキュメントを書いています。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。

目次

技術ブログとは何か

はじめに、技術ブログの定義について説明します。

技術ブログという用語については、本ブログの記事「技術ブログとは何か」の中で、次のように定義しています。

エンジニアが技術情報を発信することを主な目的としたブログ

これは例えば、プログラミングをしているときに起きたエラーとその解決策を書いたブログなどが、技術ブログだといえます。今お読みいただいている本ブログも、技術ブログのひとつです。

エンジニアがアウトプットをすべき理由

エンジニアがアウトプットをすべき主な理由は、エンジニアとして成長できるためです。私の経験上、特に初学者の方に効果が大きいと考えています。

エンジニアが技術ブログを書くメリットについては、「技術ブログを書くメリット」で説明しました。この記事の中で、技術ブログを書くことによる次の2つのメリットを示しました。

  • 知識が定着する
  • 将来の自分の役に立つ

これはどういうことでしょうか。そもそもアウトプットをするには、文章として情報を整理する必要があります。また、記事を公開した後で、記事を参照することもあります。このような過程で、知識として定着させることができます。

知識としての定着、つまりエンジニアとして成長できることが、アウトプットをすべき主な理由になります。

エンジニアのアウトプットに対する考え方

エンジニアがアウトプットとして技術ブログにどういう記事を書いていくか──これには人によっていろいろなやり方があると思います。書きたいことを書く、というのもひとつの方法です。

もし何を書いてよいかが分からないときは、次の4つの手順が役に立ちます。

  1. なりたい姿を決める
  2. 必要な技術を洗い出す
  3. 学ぶ
  4. ブログを書く

この4つの手順について、ひとつずつ簡単に説明します。

具体例

4つの手順の具体的な例については、後述する「筆者の事例」で紹介します。

① なりたい姿を決める

なりたい姿というのは、あなたがエンジニアとしてどう成長したいか、ということになります。

例えばウェブエンジニアやアプリエンジニアなどがあります。あるいはRuby on RailsやNext.jsのような、特定の言語、フレームワークの専門家なども考えられます。

まずはじめに、あなたがどのようになりたいかを決めます。

② 必要な技術を洗い出す

次に、なりたい姿になるために、身につけるべき技術を洗い出します。例えばRuby on Railsについて考えると、次のような技術が必要になります。

  • RubyやRuby on Rails
  • HTMLやCSS、JavaScript
  • Gitやコマンドライン、インフラ、データベース

また、Rubyの中でも、文法やデザインパターンなど、いろいろな分野があります。特に身につけたい技術については、より詳細に洗い出します。

③ 学ぶ

必要な技術を洗い出したら、その技術について学んでいきます。例えば技術書を読んだり、個人開発をしたりして身につけます。

プログラミングスクールに通っているならそこで学んだり、エンジニアとして働いているなら業務を通しても学ぶ機会があると思います。

④ ブログを書く

最後に、学んだことを技術ブログにアウトプットします。学んだことならなんでもよいです。

例えば「Rubyでファイルを読み込む方法」のように、すでに誰かが書いていることでも問題ありません。まずは自分用のメモだと思って書いてみてください。

はじめはちゃんと書けるか不安かもしれませんが、とりあえず書くことが重要です。仮に内容に問題があっても、後で書き直すこともできます。

以上の4つの手順を繰り返すことで、エンジニアとして成長していくことができます。

筆者の事例

アウトプットに対する考え方を上述しました。参考までに、私の経験談を2つ書いてみます。よかったら参考にしてみてください。

① テクニカルライターになったとき

私は2021年からテクニカルライターとして働いています。エンジニアからの転向でした。エンジニアになる前から、技術ブログを書いていました。技術的な文章を書く下地はあったものの、テクニカルライターとしては初学者でした。

このとき、テクニカルライティングの技術を身につけるために、なりたい姿を「テクニカルライター」と決めました。

テクニカルライターになるために、技術記事の書き方や推敲、レビューの方法、またテクニカルライターの業務フローなどを理解することが必要だと考えました。自分の考えを洗い出したり、本を読んだり、業務を通してこれらを学びました。

この結果として書いた記事が、本ブログの「テクニカルライティング」タグにある記事になります。このようにして、テクニカルライティングの技術を身につけました。

もちろんまだまだ勉強中の身で、記事の内容も完璧とは言えないかもしれません。ただ、「より成長したときに書き直す」という前提で、どんどん記事を公開しました。

② エンジニアになったとき

テクニカルライターになる前はエンジニアでした。エンジニアとしては、2014年から働いていました。

私は情報系の学校を卒業したものの、エンジニアとしては初学者でした。このとき、なりたい姿を「ウェブエンジニア」と決めました。その中でも、特にRuby on Railsを専門にすることにしました。

これも同じように、ウェブエンジニアになるために必要な技術を洗い出しました。つまり、RubyやRuby on Rails、Git、データベース、サーバーの他、ChefやServerspecのような技術が必要だと考えました。

この技術を身につけるために、自分で学びました。学び方は、とにかくたくさんのウェブサービスやライブラリを個人で開発しました。開発したものはほとんど利用されませんでしたが、技術を身につけることはできました。

また、学んだことを技術ブログにアウトプットしました。これもとても完全な内容とは言えませんでしたが、その結果としてエンジニアとして初めての就職をすることができました。

まとめ

エンジニアの、特に初学者の方にとって、大きく成長するためにも技術ブログでのアウトプットは重要だと言えます。

そのためには、まずなりたい姿を決めて、必要な技術を洗い出し、学び、そして技術ブログに書くことが重要です。技術ブログの始め方については、「技術ブログ入門」をご覧ください。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。開発者向けのドキュメントを書いています。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。

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