技術ブログにテーマを入れようと思ったとき、どのテーマがいいか迷うことはないでしょうか。この記事では、WordPressにテーマを入れるべき理由を整理した後で、テーマを選ぶ基準、おすすめのテーマについて解説します。
私は2012年から業務やプライベートでWordPressを運用してきて、いろんなテーマを使ってきました。この記事を読むことで、あなたのブログのデザインや機能が最高になって、ブログがもっとたのしくなればと思います。
この記事はブログがあることを前提に書いています。まだブログを設置していないときは、次の記事を参考にしてみてください。
テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。
WordPressにテーマを入れるべき理由
まず、WordPressにテーマを入れるべきかどうかについて書きます。結論は「入れるべき」で、その根拠として次の3つがあります。
- 読みやすさが大きく向上する
- 記事での表現の幅が広がる
- SEO対策ができる
WordPress標準のテーマは決して読みづらくはないですが、ちょっと簡素です。テーマを入れることで、見た目が一気にきれいになります。その他にも記事に会話形式の文章を埋め込んだり、箇条書きなどの表現の幅が広がったりします。全体としてとても読みやすくなります。
また、テーマによってはSEO対策がされているものもあります。導入することで、検索エンジンからの流入がふえることが期待できます。
逆にいうと、テーマを入れなければ自分で上記対応をする必要が出てきます。対応しなくてもブログの運営自体に問題はないですが、読みづらかったり検索流入がふえづらかったりします。
WordPressのテーマを選ぶ基準
次に、どのテーマを選ぶか。この基準としては、次の5つの基準を満たすものを選べばいいです。
- 高速表示できること
- SEO対策がされていること
- 投稿画面が優れていること
- 継続的なアップデートが期待できること
- デザインが好みなこと
第一に見たいのは、ブログが高速に表示できるかどうかです。具体的にはAMPに対応しているか、Gzip圧縮されるかなどです。表示速度は読書体験だけでなくSEOにも大きく影響するので、必ず押さえておきたいです。SEOについては内部リンクなどのSEO対策がなされているかも大切です。
ブログを書いていく上では投稿画面も大切です。見出しの種類や会話形式、箇条書きを投稿できるか・しやすいか。新しいエディタ「Gutenberg」に対応しているかも見たいところです。テーマのアップデート面も重要で、無料テーマや普及していない有料テーマだと、途中で更新が止まったりします。こうなるとWordPress本体のバージョンアップに追随できなくなるので注意が必要です。
あとは何よりあなたがデザインを気にいるかどうか。以上5つを見ながらテーマを選ぶといいです。
技術ブログでアフィリエイトをしたい場合は、テーマに広告タグを管理する機能があるかどうかも見たいです。
WordPressのテーマとしておすすめの3つ
上記基準をふまえて、たくさんのテーマを業務やプライベートで導入してきました。その上で、次の3つが技術ブログにおすすめのテーマです。
名前 | THE THOR | OPENCAGE | SANGO |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
大きな強み | 表示速度 | 書きやすさ | デザイン性 |
SEO対策 | ◎ | ○ | ○ |
アップデート | ○ | ○ | ○ |
導入サポート | ◎ | ○ | - |
料金 | ¥16,280 | ¥7,980〜 | ¥11,000 ※ 割引について後述 |
運営者 | フィット株式会社 | 株式会社bridge | - |
公式サイト | THE THOR | OPENCAGE | SANGO |
ひとつひとつ見ていきます。ちなみに候補自体に有料・無料は問いませんでしたが、とくにアップデート継続・デザイン性の面で無料テーマを除外せざるを得ませんでした。この3つであればどれを選んでも失敗しないと思います。
この記事の内容は執筆時点のものです。最新の情報になるよう継続的に更新していきますが、公式サイトを確認するようにしてください。
① THE THOR
THE THORは欠点のない万能なWordPressテーマです。SEOに強くデザイン性も高いですが、何よりブログの表示速度がめちゃくちゃ速いです。例えば下記に対応しています。
- AMP/PWAに対応
- Gzip圧縮、ブラウザキャッシュに対応
- 画像の遅延読み込み、CSSの非同期読み込みに対応
このようにエンジニアとしてこだわりたいパフォーマンス最適化がされています。公式サイトでも「PageSpeed Insightsでスコア90以上」を謳っています。ここまで表示速度にこだわっているテーマは他にないです。表示速度はSEOに直結するので、検索流入がふえます。
また、「安心メールサポート」というアフターフォロー体制があり、導入までをサポートしてくれます。そのほか、ブログを収益化したいときに役立つ、広告用のタグを管理する機能もあります。どれかひとつテーマを選ぶとしたら、私なら迷わずTHE THORを選びます。
② OPENCAGE
OPENCAGEはブランド名で、いくつかのテーマをもっています。どれもデザイン性に優れていますが、技術ブログにとくに適しているが最新の「ストーク19」というテーマです。ストーク19はWordPress5から導入されたブロックエディタ「Gutenberg」に対応しているなど、記事の書きやすさという点で他のテーマを圧倒しています。
デザイン自体も、アニメーションなどを駆使していてユーザー体験がよく、表示速度も早いです。収益化のための広告タグ管理機能も備えています。導入までのサポートもあります。
③ SANGO
SANGOはマテリアルデザインを中心としたデザインで、読書体験に優れています。テーマの制作者は200万PV/月のブログを運営していて、そのノウハウが詰まったテーマとなっています。このテーマの制作者は、ドキュメント共有サービスZennの開発者としても知られています。
SANGOはSEO対策も十分で、表示速度も早いです。色をカスタマイズすることで、ブログの印象を大きく変えることができるという特徴があります。ただ、導入についてのサポート対応がなく、カスタマイズにはデザインセンスが問われます。時間をかけてでも、細部までこだわりたいときに選びたいテーマです。
まとめ
以上となります。まとめると、前述した「選ぶべき基準」を満たしたテーマは次の3つです。
名前 | THE THOR | OPENCAGE | SANGO |
---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
大きな強み | 表示速度 | 書きやすさ | デザイン性 |
SEO対策 | ◎ | ○ | ○ |
アップデート | ○ | ○ | ○ |
導入サポート | ◎ | ○ | - |
料金 | ¥16,280 | ¥7,980〜 | ¥11,000 ※ 割引について後述 |
運営者 | フィット株式会社 | 株式会社bridge | - |
公式サイト | THE THOR | OPENCAGE | SANGO |
この3つであればどれを選んでも失敗しません。公式サイトを見つつ、気に入ったものを選ぶといいと思います。
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テーマを安く購入したい
ConoHa WINGなら、上記SANGOの他いくつかのテーマを安く買えます。あなたがこれから技術ブログを始めるなら、WordPressとあわせて自動でインストールできます。
例えば上記THE SONICなんかも技術ブログにはぴったりなテーマです。ConoHa WINGをふくめたサーバーについては「WordPressにおすすめのサーバー」で詳しく書いています。
サーバーはどこがいい?
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ConoHa WINGによる始め方は、次の記事で詳しく書いています。あわせてご覧ください。
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