先日に「技術的なアウトプットに疲弊したので振り返る」という記事を読みました。このような悩みに限らず、モチベーションは技術ブログを書く人にとっての悩みのひとつだと思います。もちろん私自身もブログを書くモチベーションがないときがよくあります。
このような悩みについて、私が考えている解決策をまとめてみました。結論としては「自分でコントロールできる目標を立てる」ということになります。
私は2013年に技術ブログを始めました。このブログは2020年5月に最初の記事を書き、今では記事が100件と入門が3件あります。ブログを辞めることなく継続できているので、何かの参考になれば嬉しいです。
テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。
そもそも技術ブログは書くべきなのか
まずこの手の話の前提として、ブログは書くべきなのか?という問題があります。このことについては次の記事でも書いていますが、ブログを書くことで得られるメリットはとても大きいと考えています。
私もこのブログがきっかけでSoftware Designという雑誌への寄稿が決まったり、エンジニアからテクニカルライターに転職するときの説明資料にもなりました。書いていてよかったと思っています。
どうやって続けるモチベーションを高めるか
それでは具体的に、どうやってブログを続けるモチベーションを高めるのかというと、前述の通り「コントロールできる目標を立てること」になります。このことは元メジャーリーガーの松井秀喜氏が次のような話をしているように、いろんな方が実践されている考え方です。あさがくナビの記事からの引用になります。
自分にコントロールできることと、できないことを分ける。コントロールできないことに関心を持ってはいけない
目標に限らないことですが、物事には自分でコントロールできることと、できないことがあると思います。例えばブログについて考えてみると、次のようになります。
目標 | 例 |
---|---|
コントロールできること | 記事数、記事の分かりやすさ、個人出版 |
コントロールできないこと | アクセス数、ブックマーク数、商業出版 |
重要なことは、コントロールできる目標を決めて、これに集中することだと考えています。私は将来プログラミング教室を開くという目標があり、この参考資料として必要になる記事や入門を書くことがモチベーションになっています。もちろん、より分かりやすい記事になるようライティングの技術を身につけるという目標もあります。
私の目標はどちらも自分でコントロールできるということもあり、今にいたるまでブログを継続できている要因になっていると思います。ブログを書いた結果、自分の知識の整理にもなるし、読んだ人の役に立てたのであればなおいい、というくらいの気持ちでいます。これはあくまで副次的なモチベーションです。
アクセス数についてももちろん気になりますし、たまにGoogle Analyticsを確認しますが、モチベーションにはほとんど関与していません。アクセス数を気にしないので、書く頻度はまちまちになりがちですが、目標に向かえてさえいればいいのかな、と思います。実際にこの記事も3ヶ月ぶりくらいの投稿になります。
アクセス数やブックマーク数をふやすというのは自分ではコントロールできませんが、例えばSEO対策を施した記事を書く、あるいはブックマークしてもらいやすい記事の書き方を学ぶ、ということはコントロールできると思います。見方を変えて目標を立てるのもひとつのやり方だと考えています。
コントロールできる目標が決まらないとき
いくら考えてみてもコントロールできる目標が決まらないときはどうすればいいのかというと、私は疲弊してまでブログを書く必要はないのかな、と思っています。これは決して悪い意味ではなく、人によって最適なアウトプットの形は違うと考えているからです。
例えばOSS活動だったりポッドキャスト、あるいは対面で技術を教えている人もいるように、無理に技術ブログだけで何かを達成する必要はないと思っています。実際、私はポッドキャストなど他の情報発信に取り組んだことがありますが、まったくモチベーションが続きませんでした。これは多分、コントロールできる目標が見つからなかったためだと思います。
ブログだけでなく、もっといろんな媒体や手段から、自分に合った取り組みが見つかるといいのかな、と考えています。もちろんモチベーションが高くない中でもブログを書くと決め、そして書き続けることはとてもすごいことだと思います。
おわりに
ブログを書くモチベーションがないときは、コントロールできる目標を考えてみよう、という話をしました。この記事の内容が答えのすべてではないと思いますが、何かを考えるきっかけになれば嬉しいです。また、この記事を書くにあたって、自分のブログに対する考えも整理できてよかったです。
ブログを書くメリットや始め方、書き方などは次の記事でまとめています。改めてブログに取り組もうと思ったときにご覧ください。