こんにちは、ぜに(@zenizh)です。2013年からはてなブログやZenn、Qiitaなどのブログサービスで技術ブログを書いてきました。また技術ブログ入門を執筆したりと、ブログの始め方について日々考えています。
技術ブログを始めるためのサービスはたくさんあって、これから作ろうとするとどこがいいのか悩むかもしれません。ただ、技術ブログを書くのに向いているサービスは2つだけで、結論からいうと:
です。この記事では、サービスの選択肢と選ぶときの基準、また上記2つのサービスだけが向いている根拠を書いていきます。この記事を読むことで、エンジニアとしての成長に大切な情報発信をすぐに始められると思います。
技術ブログを書くという前提で、まず候補となるサービスを選びます。代表的なブログサービスとして、次の6つを選択肢とします:
この中からどのサービスを選ぶか。これは、次の10個の基準をもとに選ぶといいです。〈あるべきもの〉と〈任意のもの〉に分けると:
です。〈任意のもの〉については、気にしなければ基準から外してもいいですが、少なくとも〈あるべきもの〉については満たしておいた方がいいです。
loading...上の基準を考慮した上で、選ぶべきサービスは:
の2つだといえます。この理由について書いていきます。
はてなブログは技術ブログにぴったりのサービスです
はてなブログはMarkdownで書けて、(不適切な内容を除いて)自由に書くことができます。技術情報だけでなく、日記や趣味などのことも問題ありません。
日本語で発信しやすく、広告を貼って収益化することもできます。自分だけのドメインをもてるので、〈自分のブログ〉として技術ブログを運営できます。
ただ表示速度が遅く、計測ツール〈Lighthouse〉では100点中30点以下になるサイトが多いです。表示速度が遅いとSEO面で不利になります。はてなのサービス全般にいえるのですが、フロントエンド関連のエラーが多いのも気になるところです。
また過去にはてなダイアリーからはてなブログに変更されていて、今後同様のことがないとも言えません。URLの形式も特殊で、将来WordPressなどにブログを移行したいときでも考慮することが多くなります。
無料版では広告が表示され、独自ドメインも設定できません。
欠点をいくつかあげましたが、気にならなければはてなブログは最適のサービスといえます。第一に検討したいサービスです。
Zennはユーザー体験に優れた情報共有コミュニティです
こちらもMarkdownで書けます。表示速度が速かったり、全体的にユーザー体験がとてもいいのが特徴です。書けることは技術情報に限られますが、自分用のメモでも自由に書けます。日本語でも発信しやすいです。
Zennの特徴として本を販売できる機能があります。著者を金銭的にサポートする機能もあるので、収益化という面でも選びたくなるサービスです。
Zennは情報共有コミュニティなので、厳密には自分のブログとはいえません。Zennというプラットフォームにみんなで記事を投稿しあうイメージです。
独自ドメインが設定できず、広告による収益化もできません。また新興サービスで、企業に買収されたとはいえ運営実績が短いことは頭に入れておきたいです。
今は広告が表示されませんが、事業戦略によっては表示される可能性もあります。
選び方としては:
という選び方でいいと考えています。どちらも無料で使えるので、しばらく使ってみてあなたに合う方を選ぶといいと思います。
この2つのサービス以外を選ばなかった理由を次に書きます。あくまで私の主観なので、気になる方は実際に使って試してみてください:
英語のみで発信しようとするなら、Mediumかdev.toを積極的に検討したいです。
loading...ブログサービスについては上記の通りですが、技術ブログを始めるならWordPressも一度検討したいです。WordPressなら、上で書いた条件のすべての面で優れています。
手間とコストはかかりますが、長く続けるならWordPressがいいです。Webサーバーによっては画面の操作だけでインストールでき、広告を貼ればコストも回収することができます。
これについては次の記事で詳しく解説しています。WordPressの運用経験はエンジニアとしてのスキル向上にもなるので、実益も兼ねることができます。
技術ブログを書くサービスははてなブログかZennが向いています。どちらも無料で使えるので、試しに登録してみてください。その際はWordPressも検討すると、納得して技術ブログを始められると思います。