ブログのドメインを変更するとき、SEOの評価は下げたくないと思います。私は以前このブログのドメインを変更し、SEOの評価を下げることなく作業を完了できました。
この経験を元に、この記事ではブログのドメイン変更時にSEOの評価を維持する条件を示した上で、ドメインの変更手順を示します。この記事を読むことで、SEOの評価を下げることなくドメインを変更することができます。
この記事の内容は、Googleが公開しているURLの変更を伴うサイト移転をもとに解説しています。情報源としての信頼性はあると思います。本ブログのドメイン変更も、この記事をもとに行いました。
テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。
ブログのドメイン変更時にSEOの評価を維持する条件
ブログのドメイン変更は、SEOの面でいえばリスクでしかありません。失敗すれば評価が下がり、検索エンジンからの流入が大きく減る可能性があります。一方で、正しく行っても評価が上がることはありません。
正しい手順でドメインを変更することで、この影響を最小限にできます。検索エンジンからの評価を維持するためには、次の3つを満たすことが重要です。
- 301または308でリダイレクトする
- 内部リンクを更新する
- 作業中は新ブログ側にnoindexを付与しておく
まず、旧ブログから新ブログへのリダイレクトにはステータスコードとして301または308を利用します。詳しくにはWikiのHTTPステータスコードにあります。このどちらかを利用すれば問題ありません。
ステータスコード | 内容 | 概要 |
---|---|---|
301 | Moved Permanently | 恒久的に移動した |
308 | Permanent Redirect | 恒久的リダイレクト |
301はリクエストメソッドをPOST→GETに変更でき、想定されない用途での利用がふえたため、308が新たに定義されました。今は基本的に308でリダイレクトすればいいです。
ブログのドメインを変更する手順
上の条件を満たした上で、安全に移行するための手順を示します。具体的には、次の7つの手順で進めます。
- すべてのページにnoindexを付与する
- 新ドメイン上に公開する
- 内部リンクを変更する
- 新ドメイン上のサイトをテストする
- noindexを解除する
- 旧ドメインから新ドメインにリダイレクトを設定する
- Search Consoleのドメインを変更する
noindexについて、ドメインの移行期間は旧ブログと新ブログが併存することになります。このままの状態だと検索エンジンから重複コンテンツとみなされてしまい、評価を下げる可能性があります。
リダイレクトを設定するまでは、新サイト側にnoindexを付与しておくと安全です。また、同じ理由で「5. noindexの解除」〜「6. リダイレクトの設定は間」を空けずに取り組むことが大切です。
リダイレクトについては、旧ブログから新ブログに、同じURL構造を渡すように設定します。例えば次のようになります。これは.htaccess
で行ったり、サーバーによっては管理画面上から設定できます。
ブログ | URL |
---|---|
旧ブログ | https://example.net/aaa?bbb=ccc |
新ブログ | https://example.com/aaa?bbb=ccc |
本ブログはサーバーとしてVercelを使っていますが、リダイレクトの設定は管理画面から設定できました。
Search Consoleについては、アドレス変更ツールを用いればドメインを変更することができます。Search Consoleを導入していない場合は、ブログ運営に必須のツールなので登録しておくといいです。
備考
リダイレクトの設定をするときは、ユーザーからのアクセスの多い時間帯での移行作業は避けるべきです。ページが正しく表示できないと、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。
また、旧ドメインはできる限り長く運用し、新サイトにリダイレクトすることで、評価を最大限維持することができます。