3級 テクニカルライティング試験の概要や勉強方法など【TC技術検定】

私は2022年7月24日に実施された3級 テクニカルライティング試験を受験し、無事に合格できました。

私はテクニカルライターとして働いていて、仕事で開発ドキュメントを書いています。テクニカルライティング試験は仕事の役にも立つ内容で、受験してよかったと思っています。

この記事では、テクニカルライティング試験の概要や受けるべき人、勉強方法などをまとめています。よかったら参考にしてください。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。開発者向けのドキュメントを書いています。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。

目次

3級 テクニカルライティング試験とは

3級 テクニカルライティング試験は、テクニカルコミュニケーター協会が実施している検定試験です。

この試験は、日本語の文章作成に関する技術について、客観的に評価するものです。この試験に合格することで、文章を作成するための一定の能力がある、とみなされることになります。

例えばドキュメントや議事録、メールなどの文章を書くときに、より読みやすく、分かりやすく書けるようになります。実際に、私もふだんの業務の役に立っています。

試験の立ち位置

テクニカルコミュニケーター協会は、テクニカルコミュニケーション技術検定試験、いわゆるTC技術検定を策定しています。そのうちの第一段階が、3級 テクニカルライティング試験になります。

テクニカルコミュニケーション技術検定試験は、次の各試験で構成されています。

試験
3級テクニカルライティング試験
2級使用情報制作ディレクション試験
2級使用情報制作実務試験
1級(詳細を検討中)

1級については、その詳細を検討中とのことらしいです。テクニカルライティング試験は、3級という名前こそついていますが、ことテクニカルライティングに関しては最上位の試験となります。

誰が受けるべきか

3級 テクニカルライティング試験は、文章の作成を主な仕事としている人であれば受けるべきだと思っています。

テクニカルライターはもちろん、開発ドキュメントを書くエンジニアなどが当てはまります。それ以外の人でも、議事録やメールなどの文章を書く機会がある人は、テクニカルライティング試験を受けることで、仕事の役に立ちます。

例えば、テクニカルライティング試験のための勉強をする過程で、次のようなことが身に付きます。

  • 漢字とひらがなの使い分け
  • 算用数字と漢数字の使い分け
  • 句読点、括弧などの記号の使い方
  • 箇条書きにおける並べ方
  • 著作権法に基づく引用のしかた

近年はリモートワークも普及していて、チャット上で文章を通したコミュニケーションを行うことも多いと思います。このような背景もあるため、個人的な意見としては、日本語の文章作成に関わるいろいろな方に取得してほしい検定試験です。

試験の概要

3級 テクニカルライティング試験は、年に2回開催されています。学科試験で、選択式と記述式の2部構成です。

試験科目時間概要
選択式50分4択から選ぶ
記述式50分文章を書く

記述式については、公式サイトで公開されている記述問題の例題にもありますが、ゼロベースで書くのではなく、元となる文章を読みやすくするにはどうするか?といった形式の問題になります。

各100点満点で採点され、一定以上の点数で合格となるようです。詳しくは、公式サイトをご覧ください。

勉強方法

注意事項

ここでは、公式サイトで提供されている情報の範囲で勉強方法をまとめます。具体的な試験内容については書きません。また、ご連絡いただいても回答できないことをご理解ください。

3級 テクニカルライティング試験の勉強方法について、まず事前準備からまとめます。結論からいうと日本語スタイルガイド(第3版)を購入し、受験対策セミナーに申し込みます。この2つは必須になります。

手順概要時間(目安)
1日本語スタイルガイドを購入する5分
2受験対策セミナーに申し込む15分

日本語スタイルガイドは、テクニカルライティング試験を実施しているテクニカルコミュニケーター協会が発行しています。受験対策セミナーも、日本語スタイルガイドを用いて出題範囲を解説します。

日本語スタイルガイドや受験対策セミナーでは練習問題があり、この2つを行うことで合格率が大きく上がります。もちろん、文章を作成する能力の向上にもつながります。

勉強方法について、その中心となるのは、やはり受験対策セミナーです。セミナーを受講し、その要点をまとめます。なぜなら、要点をまとめる過程で、その知識を身につけることができるからです。

要点をまとめた上で、要点を確認したり、練習問題を解いたり復習することで、能力として定着していきます。

手順概要時間(目安)
3日本語スタイルガイドに軽く目を通す2時間
4受験対策セミナーを受講する3時間
5セミナーの要点をまとめる6時間
6要点を確認する3時間
7日本語スタイルガイドを読む6時間
8練習問題を解く・復習する4時間

練習問題は、受験対策セミナー中に使用する問題、公式サイトで公開されている記述問題の例題、日本語スタイルガイド内の練習問題などがあります。過去問はありません。

勉強時間は、上記の例でいうと24時間ですが、多めに見積もって24〜48時間ほどあればよいでしょう。時間がある分だけ、手順6〜8を繰り返すとよさそうです。

試験の難易度

3級 テクニカルライティング試験の合格率は、公式サイトに掲載されています。公式サイトによると、2022年2月27日に実施した試験の合格率は58.2%とのことです。

合格率としては高めですが、個人的には結構難しく感じました。

選択式問題については、上記の勉強方法で問題ありませんが、厄介なのが記述式です。記述式は、練習問題を見ても分かる通り、文章の作成というよりは基本的な読解力が求められます。つまり、対策が難しいです。

また、記述式は問題の量が多く、とにかく時間が足りませんでした。これは、練習問題を早く解く練習をするとよさそうです。

資格ではない

Googleなどの検索エンジンで「テクニカルライティング 資格」というキーワードでこの記事にたどり着く方がいるようです。ただ、3級 テクニカルライティング試験は資格ではありません。

資格とは、試験に合格することで免許が与えられ、専門的な業務を行えるようになるものをいいます。分かりやすい例としては、運転免許があります。

これに対して、3級 テクニカルライティング試験は検定です。検定とは、一定の基準によって受験者の能力を調べることをいいます。基準を満たした受験者には、証明書などが付与されます。

細かいことではありますが、3級 テクニカルライティング試験に合格したからといって、免許のようなものがもらえる訳ではないので注意が必要です。

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他にも、受験した方の体験談があります。3級 テクニカルライティング試験を受験する際の参考にしてみてください。

まとめ

3級 テクニカルライティング試験は、日本語の文章作成に関する技術を客観的に評価するものです。取得のための勉強をすることで、より読みやすい、分かりやすい文章が書けるようになります。

日本語スタイルガイド(第3版)と受験対策セミナーをもとに勉強をすることで、合格につながります。ぜひ参考にしてみてください。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。開発者向けのドキュメントを書いています。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。

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