利用規約をつくろう

グロースサイクルも定義して、さっそくプロダクトをつくっていきたいところです。ただその前に、利用規約をつくっておきましょう。利用規約と聞くと「地味だな」と思うかもしれませんが、とても重要な役割を果たします。

なぜ利用規約が重要なのでしょうか。たとえば、プロダクトを運営する上でミスが起こり、ユーザーに迷惑をかけることがあります。こんなとき、ユーザーからのクレームや、場合によっては訴訟問題に発展するかもしれません。プロダクトを運営していると遭遇するこういったユーザーとのトラブルも、利用規約に定めていれば防げることがあります。

また、想定していない行動をユーザー自身がとることもあります。たとえばコミュニティサービスの中で不適切な投稿をする、などはよくある例です。こういった投稿でも、利用規約でしっかりと定めていないと適切な対処ができなくなります。

このように、利用規約はプロダクトを守るためにあります。利用規約以外にも、ユーザーのデータを扱うならプライバシーポリシー、あるいは特定商取引法に基づく表記なども必要かもしれません。プロダクトに必要な文書を定めて、自分たちの身は自分たちでしっかり守っていきましょう。

まとめ

利用規約はユーザーとのトラブルのときに自分たちを守るという重要な役割をもっています。

やってみよう

利用規約をつくってみましょう。弁護士に作成を依頼するか、『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』などの信頼できるテンプレートをもとに自分でつくってみましょう。後者の方が低コストですが、その場合はレビューだけでも弁護士にお願いすることをおすすめします。

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利用規約については、「利用規約の作り方」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

例:tsukuri

プロダクトの公開には利用規約が必要になってきます。プロダクトの開発に入りたい気持ちを抑えて、利用規約づくりに着手しました。tsukuriは個人でつくっています。なので、弁護士に依頼するほどのお金もありません。なにより利用規約に関する基本的な知識がないと、運営する上でのリスクも想定できません。

インターネットで調べたところ、利用規約に関する基本的な知識と、利用規約のテンプレートも書いてある『良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方』という書籍がよさそうだと思い、読んでみました。また、これをもとに利用規約を作成しました。

自分には法律の知識がないため、インターネットでスタートアップ支援を行っている弁護士を探し、レビューをお願いしました。フィードバックをもとに加筆修正し、完成しました。tsukuriがうまくいきそうなら弁護士と顧問契約を結んで継続的に更新していきたいですが、今の段階ではこの利用規約でよさそうです。利用規約ができたので、いよいよプロダクトの構築に入っていきます。

著者
Hiroki Zenigami

テクニカルライター。元エンジニア。共著で「現場で使えるRuby on Rails 5」を書きました。プログラミング教室を作るのが目標です。

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