Ruby on Railsアプリケーションの開発や学習に役立つ本を、「Ruby on Railsのおすすめな本」で紹介しています。あわせてご覧ください。
Rails 6でAction MailboxやAction Textが追加されるなど、Railsもどんどん進化しています。パーフェクトRuby on Rails【増補改訂版】は、Rails開発の基本やここ数年分のアップデート、実践的なトピックなどを網羅的に把握でき、Rails開発のイマがわかる良書です。
ということで、本書を読ませていただきました。Rails開発に携わるすべての方におすすめです。私が初学者のころをふりかえってみると、この本があることで実践的な開発をするための知識のロードマップになると思います。
中級者以降の方にとっても知識の整理はもちろん新しい発見があったり、困ったときに参照するガイドブック的な使い方ができると思います。とくによかったと思うポイントは次のとおりです。
- Rails 6で追加されたAction MailboxやAction Text、(個人的に)利用頻度の少ないAction Cableなどの各ライブラリの基礎がわかる。いざ使うときに参照したいと思える内容になっている
- Railsをコンテナで動かすための方法と実践的な知見が書かれており、実用性がとても高い
- FormオブジェクトやValueオブジェクトなど、Rails開発において知っておきたいパターンの解説が充実している
- Railsが対応しているHTTPの機能: Early HintsとCSPについて解説されていて、知識を整理できた
- Railsを実務で使っていてもしらなかったことをしれた。たとえばlibvipsやSkylightなど
個人的には設計のトピックがだいすきなので、Part 5「エキスパートRails」の各章は読みごたえがありました。オブジェクト指向設計実践ガイドとあわせて読むことで、よい設計につながると思います。
本書は読み終えましたが、手元に(といってもKindleですが)に置いておきたい本です。本に書いてあるものを使うことになったり、開発の際に困ったりしたら読み返すことになると思います。著者のみなさま、このような良書をご執筆いただきありがとうございました。